A woman with short brown hair and glasses smiles as she hands a book to a young person with short, dark hair, who is also smiling. They are indoors, with bookshelves in the background, creating a warm, intimate atmosphere.

英語レッスン: ‘him’ を使ってみよう!

対象: 中学校1年生(CEFR A1レベル)

学習目標:

  • 生徒は、英語の人称代名詞の主格(he)と目的格(him)の違いを理解し、区別できるようになる。
  • 生徒は、簡単な文脈の中で「him」を正しく使えるようになる。
  • 生徒は、指示された状況で「he」と「him」を口頭および記述で適切に使い分けられるようになる。

学習成果:

レッスン終了時に、生徒は以下のことができるようになります。

  1. 識別: 簡単な英語の文の中で、主語の “He” と目的語の “Him” を識別し、その違いを説明できる。(言語能力)
  2. 作成: 絵や指示などのプロンプトを見て、「彼を~する」という状況を表す簡単な英文を “him” を使って作成できる。(言語能力、記述スキル)
  3. 応答: 先生やクラスメートからの簡単な質問に対し、 “he” または “him” を適切に応答として使い、短い会話に参加できる。(言語能力、口頭スキル、談話能力)
  4. 選択: 複数の選択肢の中から、文脈に合うように “he” または “him” を選択し、穴埋め問題や選択問題に正答できる。(言語能力、評価)
  5. 応用: 友達紹介カードを作成する活動を通して、学んだ “him” を使って自分のことを表現できる。(言語能力、応用力、異文化理解 – 友達紹介という身近なテーマ)

レッスン概要

今回の目標: 英語で「彼を」と言えるようになる!

はじめに: みんなはもう「彼は」を英語で「he」って言うのを知っているね! 今回は、「彼を」って言いたいときに使う「him」を勉強するよ。 「him」を使うと、英語でもっと色々なことが言えるようになるんだ!

日常生活での例:

  • 友達に「彼に聞いてみて」って言うとき
  • 先生に「彼に宿題を渡しました」って言うとき
  • 外国人に「彼を紹介します」って言うとき

「He」と「Him」の実際の例

A young man with stylish, tousled hair smiles while reading a brown book in a cozy, softly lit room with shelves in the background.

He reads a book.

A woman with short brown hair and glasses smiles as she hands a book to a young person with short, dark hair, who is also smiling. They are indoors, with bookshelves in the background, creating a warm, intimate atmosphere.

The teacher gives a book to him.

日本語と英語の比較表

日本語英語 (主語)英語 (目的語)
彼はHe
彼をHim
彼女はShe
彼女をHer
彼らはThey
彼らをThem
  • 日本語と英語の人称代名詞の表を作り、「彼は/彼を」に対応する英語が「He/Him」であることを明確にします。ついでに「彼女」や「彼ら」の目的語も軽く紹介します(A1レベルなので、無理に覚えさせる必要はありません)。

コア説明

簡単な説明:

「He」は「彼は」という意味で、文の中で 主役 になる人です。
「Him」は「彼を」という意味で、文の中で 何かをされる側 の人です。

例文:

  • He is my friend. (彼は私の友達です。) → 「彼」が主役!
  • I like him. (私は彼好きです。) → 「彼」は「like」される側!
  • My teacher knows him. (私の先生は彼知っています。) → 「彼」は「knows」される側!

使い分け:

  1. 文の最初 にくることが多いのが He
    • He is tall. (彼は背が高いです。)
  2. 動詞の後ろ にくることが多いのが Him
    • I see him. (私は彼を見ます。)
    • Please help him. (彼を助けてください。)

関連する文法:

  • 主語と目的語: 今回は「him」という目的語を学びましたが、文には主語と目的語があります。主語は「~は/~が」、目的語は「~を/~に」となることが多いです。(まだ詳しく説明する必要はありませんが、存在を軽く触れておきます。)
  • 他の目的語: 「him」の他に、「her」(彼女を)、「them」(彼らを/彼女らを/それらを)など、目的語になる言葉は他にもあります。(これも軽く紹介する程度でOK)

実生活での会話例

Three animated characters standing on a train station platform; a young man with black hair wearing a beige jacket, a boy with green hair in a brown shirt, and a girl with blonde hair in a pink dress holding a map, with a train and a sign in the background.

場面: 駅で困っている外国人観光客に話しかける

登場人物: あなた (You)、外国人観光客 (Tourist)、友達のケンタ (Kenta)

視覚: 駅のホームで、あなたが観光客に話しかけ、ケンタが少し離れたところに立っているイラスト

会話:

You: Excuse me. Are you okay? (すみません。大丈夫ですか?)
Tourist: Yes, but I’m a little lost. (はい、でも少し迷っています。)
You: Can I help you? (何かお手伝いしましょうか?)
Tourist: I want to go to Tokyo Tower. Do you know the way? (東京タワーに行きたいのですが、道を知っていますか?)
You: Tokyo Tower? Hmm… Kenta knows! Wait a minute. (東京タワー?うーん… ケンタが知っています!ちょっと待って。)
(ケンタに近づいて)
You: Kenta, this person wants to go to Tokyo Tower. Can you help him? (ケンタ、この人東京タワーに行きたいって。彼を助けてあげられる?)
Kenta: Tokyo Tower? Sure! Let’s go together. I will show him the way. (東京タワー?もちろん!一緒に行きましょう。彼に道を教えます。)
Tourist: Oh, thank you very much! (ああ、ありがとうございます!)

ポイント: 「help him」「show him」で「him」が使われていることを確認。友達を紹介する場面で「him」が自然に使われることを示す。

練習アクティビティ

アクティビティ 1: マッチング

指示: 左の文と右の文で、意味が合うように線を結びましょう。

左の文 (He):

  1. He is a singer.
  2. He plays basketball.
  3. He likes cats.

右の文 (Him):
A. My sister watches him on TV.
B. I often play basketball with him.
C. My friend knows him very well.

答え: 1-A, 2-B, 3-C

アクティビティ 2: 穴埋め問題

指示: ( ) に “he” か “him” のどちらかを入れましょう。

  1. ( ) is my brother.
  2. My mother loves ( ).
  3. Can you see ( ) over there?
  4. ( ) can speak English very well.

答え: 1. He, 2. him, 3. him, 4. He

アクティビティ 3: 文作り

指示: 下の単語を使って、”him” を使う文を作りましょう。

例: I / see / boy → I see him.

  1. She / help / man
  2. We / know / teacher
  3. They / like / singer

答え例: 1. She helps him., 2. We know him., 3. They like him.

ペアワーク: 情報ギャップ

準備: 学生Aと学生Bに異なる情報カードを配ります。

学生Aの情報カード:

  • あなたは [男の子の名前] について知っています。
  • [男の子の名前] はサッカーが好きです。
  • [男の子の名前] は背が高いです。

学生Bの情報カード:

  • あなたは [男の子の名前] について何も知りません。
  • 学生Aに質問して、[男の子の名前] について情報を聞き出しましょう。
  • 学生Aは答えるときに “him” を使ってください。

指示: 学生Bは学生Aに質問して、[男の子の名前] についての情報(サッカーが好き、背が高いなど)を聞き出します。学生Aは答えるときに、必ず “him” を使って答えます。

例:

学生B: What does he like? (彼は何が好きですか?)
学生A: He likes soccer. I play soccer with him. (彼はサッカーが好きです。私は彼とサッカーをします。)
学生B: Is he tall? (彼は背が高いですか?)
学生A: Yes, he is very tall. You can see him easily. (はい、彼はとても背が高いです。あなたは彼を簡単に見つけられます。)

アセスメント活動

アセスメント 1: 選択問題

指示: 正しい方を選びましょう。

  1. I know ( he / him ).
  2. ( He / Him ) is a student.
  3. Can you help ( he / him )?

答え: 1. him, 2. He, 3. him

アセスメント 2: 会話完成

指示: 会話の ( ) に “he” か “him” のどちらかを入れましょう。

A: Do you know Tom?
B: Yes, I know ( ) very well.
A: Is ( ) your friend?
B: Yes, ( ) is my best friend.

答え: 1. him, 2. He, 3. He

アセスメント 3: 実生活応用 (話す)

指示: 先生が指す絵を見て、”He” か “Him” を使って簡単な文を言いましょう。

  • 絵の例:
    • 男の子が走っている絵 → “He is running.”
    • 女の子が男の子に本を渡している絵 → “She gives him a book.”

評価基準:

  • “He” と “Him” を正しく使い分けられているか
  • 簡単な文を口頭で言えるか

追加練習

追加練習 1: 日本語 → 英語 翻訳

指示: 日本語を英語にしましょう。

  1. 私は彼を知っています。
  2. 彼は先生です。
  3. 彼女は彼を助けます。

答え: 1. I know him., 2. He is a teacher., 3. She helps him.

追加練習 2: 絵を見て答える

準備: “He” を使った絵と “Him” を使った絵を準備します。

指示: 先生が絵を見せて、「これは誰ですか?」(Who is this?) と質問します。絵を見て “He is ~” または “I see him.” など、”He” か “Him” を使った文で答えましょう。

追加練習 3: ゲーム – “彼を探せ!(Find Him!)”

準備: 教室に男の子の絵カード(複数種類)を隠します。

指示: 先生が「彼を探して!(Find him!)」と言ったら、生徒は教室の中を歩き回って絵カードを探します。見つけたら、「I found him!」と言って先生に見せます。 発展: 絵カードを見つけたら、その絵を見て “He is ~” や “I see him.” など簡単な文を言う。

よくある間違いとミニプロジェクト

よくある間違い:

  • 日本語の「彼」は「彼は」と「彼を」の両方に使えるので、英語でも両方 “he” を使ってしまう間違いが多いです。
    • 例: 誤: I like he. → 正: I like him.
  • 「he」は文の主役、「him」は何かをされる側、というイメージをしっかり持つことが大切です。
  • 発音: 「him」の “h” は日本語の「ハヒフヘホ」の子音と同じように発音します。

ミニプロジェクト: 友達紹介カード作り

指示: 友達一人を選んで、その友達を紹介するカードを作りましょう。カードには、絵と、”He is my friend.” “I like him.” などの “him” を使った簡単な英文を書きましょう。

例:

(カードの絵) 友達の絵

(カードの英文)
This is my friend, [友達の名前].
He is very kind.
I like him very much.
We often play together.

評価:

  • “him” を使った文が書けているか
  • 友達を紹介する内容になっているか
  • 絵と文が合っているか

このレッスンで、生徒さんが “him” の使い方をしっかり理解し、自信を持って使えるようになることを願っています!

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